夏の冷え性はなぜ起きる?周りに文句を言われない寒さ対策!
梅雨に入ると、暑い日と肌寒い日が交互に訪れますね。エアコンの設定温度も気温に比例して上下し、安定した空調なんて夢のまた夢。
そんな中にいたら、すぐに体を壊してしまいます。
特に会社では、下手な厚着は許されず、かと言ってエアコンの設定温度を変える権利も持たせてもらえず、なんて人は多いですよね。
梅雨から夏にかけて、外での冷え性対策を徹底解説!
今日から冷えとはさようなら!
目次
夏でもどうして寒いの?

冷え性の人は、冬はとにかく寒がり、そして夏でも寒さを感じています。特に女性に多い症状ですが、男性にも実は冷え性という人は多いんです。
どうして冷えるのかというと、主な原因は2つに分類されます。
- 体内で熱が作れない
- 作られた熱が循環しない
1の体内で作られる熱というのは、基礎代謝のこと。基礎代謝は、内臓や筋肉がそれぞれ活動する時に消費されるエネルギーです。
この基礎代謝は筋肉だけで約40%もの割合を占めています。
だから、筋肉量の少ないとされる女性は男性に比べて熱を作れず、寒さを感じやすい状況が生まれます。
2の体内で作られた熱が循環しないという原因は、血の巡りの悪さを表します。ストレスによるものや生活習慣の乱れからくる血液循環の悪さが、その原因です。
1と2の原因のどちらか、もしくは両方を持っていると冷え性になりやすい状態ということです。
「夏で暑いから、冷えるのはちょうどいいでしょ」と言う人もいますが、それならば、真冬の雪山で半袖短パンで仕事して来い!と言い返したくなりますね。
体内が暑いから体が冷やそうとしているのではなく、体温が上がらずに冷えているということを理解していない人が多いのが残念です。
暑がりの人にしてみれば、夏になぜ冷えているのかは理解不能のようです。
冷えで起きる怖い病気
寒さは命の危険にも繋がると知っていますか?
人は多少暑くても体は発汗するなどで正常に動くことができます。しかし、多少寒くなるだけで体の機能は低下していきます。
食事でエネルギーを摂取しても、それを消化吸収するための内臓は寒さによって動きにくくなり、体内で熱を作り出すことができなくなっていきます。
さすがに、そのまま死に至るほどの寒さは日常にはありませんが、長期間同じ状態を放置し続ければ、いずれは病気になる可能性はゼロじゃないんです。
冷えは体内を蝕みます。それが原因で不眠、疲労感、集中力の欠如、偏頭痛、食欲不振などを引き起こし、病弱な体へと一直線です。
中国から古来、冷え性は『未病』と言い、病気に向かっている状態と考えられてきました。冷え性は、侮ってはいけない症状だということです。
冷え性撲滅対策1 食事を摂る

冷える原因のひとつに、体内で熱が作れないというものがありました。
熱が作れない現象は食事を抜く・減らすなど、エネルギーの素になるものが摂取できていない事も原因のひとつです。
筋肉だけの基礎代謝では、十分に体を温め続けることはできません。しっかりとした食事でエネルギーを補給しなければ、体内で作られる熱はどんどん低下していきます。
特に朝食は重要!起きたばかりの空っぽの体にエネルギーを蓄え、体温を上昇させる役割があります。
朝は寝ていたいと、面倒くさがって食べない人もいますが、そんな人は今日から朝食をしっかりと食べましょう。作るのが面倒ならば、前日に作っておけばいいだけのこと。
病気になるよりも、はるかに経済的ですよ。
冷え性撲滅対策2 体温を上げる食べ物を摂る

食事の内容をどのように考えて決めていますか?
その日の気分?カロリーを抑えたメニュー?健康志向のメニュー?
食材にはそれぞれ体を温める作用のあるもの、冷やす作用のあるものとがあります。簡単に分けるなら、夏が旬のものは体を冷やし、冬が旬のものは体を温めてくれます。
つまり、冷え性の人は、冬が旬のものを選んでいくと体温を高める助けになるということです。もち米やしょうが、大根、ニンジンなど。飲み物はハーブ茶や中国茶などです。
コーヒーや緑茶は利尿作用があり、体温を下げる助けをするので、冷え性の人は控えた方が良いものです。
冷え性撲滅対策3 首を温める

体内で熱を作る助けをしたら、あとは外部から直接温めます。
首、手首、足首の3つの首はどこも血管が集中している部分。そこを温めるとすぐに体温が上昇し始めるので、冷えて辛い人は温めてみてください。
特に首の後ろは本当に心地良く温かくなるのでオススメです。ホットタオルでもいいですが、服が濡れてしまうので後処理が大変です。あずきのアイマスクを温めて首に置くと、ちょうど良い感じに。
首以外にも、二の腕をいつもよりも長めの七分丈で覆い隠したり、スカートからパンツスタイルに変えるだけでもだいぶ温かさを感じます。
薄手のカーディガンや七分丈をこの夏は常備してみてはいかが?
本当に辛いのは暑い人も寒い人も同じ

実は、私は元々暑がりさんです。夏でもエアコン温度が28℃設定なんて暑すぎる!と思っていました。
どれだけ薄着をしても薄着には限界があるし、暑さを逃がす為に冷えるタオルを首に巻き、その上からスカーフを巻いて隠すほどでした。結局はスカーフが保温してしまい、暑かったです。。。
けれど、冷え性の友人の手を触った時、びっくりするほど冷たく、顔色も青ざめていたことで、暑くても寒くても辛さはどちらも変わらないんだなと解りました。
暑さ寒さは人によって感じ方は違うし、対処の方法がその人にとって有効とは限りません。できるだけ譲歩し合い、お互いに住みよい環境でいられるように解決策を話し合ってチャレンジしていく方が、建設的で友好的だと思いませんか?
勝手にエアコンの温度をいじったことのある人は、エアコンの設定をいじる前にフロアの全員で話し合いを設けてみた方がいいかもしれません。
ひとりの勝手な行動は、その他の人に大きな不満という影響を与えてしまいます。それはエアコンの設定温度争いという不毛なケンカを引き起こすだけです。