二元論の思考は不幸を生む。損か得か?善か悪か?敵か味方か?の二択に偏る思考

二元論という考え方を知っていますか?
人によくある考え方のひとつで、損か得か?敵か味方か?という風に、極端な二択のどちらを選択するかという考え方です。

この二元論の思考が根付いていると、不幸を生んでしまう体質といっても過言ではないのですが、あなたは大丈夫ですか?

目次

 

二元論とは?

極端にいうと「白か黒の世界」です。物事の根本的な部分には、背反する2つの原理や思考から構成されているという考え方のことです。
善か悪。敵か味方。良いか悪いか。両極端な内のどちらかにしか決められず、それ以外はありません。

よくある考え方だし、よくある事とやり過ごすのは他人事の時だけ。実際に自分の身にこの二元論がぶつかってきてしまったら、あなたは回答に困ってしまうのではないでしょうか。

例えば、童話の桃太郎。
桃太郎の話の中の鬼は、人々を苦しめ、人々から奪った財宝を島に隠していたとしていますが、鬼はなぜ人々を襲ったのか、財宝を奪ったのかはわかりません。そこに何らかの理由があったのかもしれないし、それは人々には理解できない・受け入れられない理由だったのかもしれません。
「鬼だから=人々を襲って財宝を奪うのだろう=悪」という極端な決めつけは、二元論をまさに表しているお話です。

 

人は二元論で考える教育を受けてきた

二元論という概念は、私達が小さな頃から刷り込み教育を受けてきました。テレビに出てくる勧善懲悪のストーリーは子供の興味をひくものです。主人公となる善人が、最初から理由もわからず悪だとされる人達を武力でもって懲らしめる内容は、まさに二元論に基づいています。
子供向けストーリーとしては面白いものですが、本当にそれで良いのでしょうか?大人ならば首を傾げる内容もありますよね。

現実の世界では、白か黒かだけで分けられない事がほとんどです。ほとんどの物事、出来事、思考が白と黒の間を漂っています。
白と黒、そして自分という比較する点があればこそ、物事や他者の思考はどっち寄りか、という考え方。ついやってしまっていませんか?

小さな頃から教育されてきたこともあり、私達はすぐに他者の行動、思考、価値観を白か黒かの二元論に当てはめて考えます。それによってはじき出した答えが、自分の「敵か味方か」という究極の二元論に繋げてしまうのです。

義務教育を経て、成人し、自立することで私達はようやく自分ひとりで考えることができる環境に置かれます。そこに至っても所属する組織や人間関係という周囲からの圧力によって、自分ひとりで考え抜くということができなくなってしまう人がたくさんいます。
自分で学びたいことを学べるまでの年齢に達してもまだ、私達は二元論に縛られやすい環境にあるのです。

 

歴史もニュースも一方向からの視点のみ

過去の歴史や現在のニュースまで、色々な情報を読み解いてみると、すべてが誰かの都合が良い視点からのみ書かれていることがわかります。
特にニュースは読み手が感情移入しやすいように、読ませたいように読める文章や内容で構成されていることが多いです。そうなると、特定の一方に対して同情や怒りの感情を抱き、構成者が思うままに世論を動かすことができます。

歴史もそうで、勝利者が自分を良く見せたい・行動した理由がちゃんとあり、間違っていないという証明の為の歴史のみが書かれ、本当にあった出来事を包み隠してしまいます。
戦争の歴史などがまさにそうです。同じ戦争の背景をそれぞれの国の歴史から読み解くと、全く違った解釈が書かれていることがわかります。お互いに、「自分の国は悪くない。防衛の為にやるしかなかった」という理由が付けられます。

もし、二元論に縛られた情報を鵜呑みにして、あなたが他方を攻撃してしまったら。その時になって、他方には隠されていた理由があったと知ったら。

 

人間関係を損ねる二元論

このように、二元論は身近な考え方のひとつではありますが、極端に偏っている考え方でもあります。
あなたは他者に対して、二元論の思考を当てはめていませんか?
自分の敵か、味方かという考えをしていませんか?

二元論の特徴は、極端などちらかにはっきりさせることです。はっきりさせなければいけないこともありますが、人と人との間ほど、はっきりできない事の方が多いものです。
そういったものに対して二元論をぶつけると、はっきりしないどころか、人間関係に亀裂が入ってしまうことにもなりかねませんよね。私達は柔軟性を失った考えに取りつかれてしまいやすいです。だからこそ、思考が偏っていないかを見つめ直してみてください。

あなたの周りにいる人達に、極端な二元論をぶつけていませんか?それに当てはめて、1mmでも外れたらダメ!だと声高に叫んでいませんか?
あなたが相手からそうされたら、どう感じますか?

考え方に柔軟性を。極端ではなく、その間もあるのだと意識し、認めると、考え方の幅は広がります。そして、それを受け入れるあなたの器も広がっていきます。
今のあなたの思考に磨きをかけていきましょう。