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マナーは増え続けている?!覚えるのは基本マナーだけで十分な理由

マナー本は常に一新され続けています。それは時代が変わったからという単純な理由ですが、生活スタイルが変われば考え方も感じ方も変わるのは当然のことですよね。
けれど、細分化しすぎたマナーの全てを網羅することは無理!
ならば、覚えるべきマナーとは一体なんなのでしょうか?

目次

 

マナーとは?

蓮の花の写真

私は以前の記事で『マナーとは、相手を思いやった言動をとること』ではないかとお伝えしました。人が嫌がる事はしない。それがマナーの全てだと思っています。

物に手を添える程度のわずかな所作ひとつ。それだけでマナーは成立し、場の空気を和らげてくれる効果をもたらします。

では、それらのマナーがいつ確立されたのでしょうか。

近年、古いマナーは撤去されていき、新しいマナーが次々と乱立しているような気がしませんか?
マナーはその時々の時代に適合しようと常に一新され、増え続けています。それは悪いことでは決してありませんが、増えていく一方では、覚えるべきマナーに縛られて、本来の目的であるマナーの意味を失ってしまうと思いませんか?

「この場ではこれがマナーだから、こうする」
その言動は果たして正解?

マナーはいくつも存在し、それはその場にあった振る舞いをする為のもの。その場その場に応じて変化してきたもの。
人によって見え方が異なるように、マナーも色々な意味を持ってつくられています。だからこそ、いくつもの細分化されたマナーが存在しているのです。

けれど、やっぱり全部を覚えきって実践するのは無理ではないでしょうか?特に新しくつくられたマナーは、社会的に浸透していないものが多く、知っている人は知っている程度のもの。
それを重箱の隅をつつくような意地悪で指摘することは、カッコ悪いですよね。

 

国、地域、時代で変わるマナー

ガラス玉に写るひまわりの写真

とある洋食のレストランで、メイン料理とともにお皿に盛られたライスがテーブルに並びました。あなたはライスを食べる時、ナイフとフォークをどう使って食べますか?

日本で『何が正しいのかわからくなってしまった』マナーの一例です。
そもそも、コース料理のメインと一緒に出されるパンの他に、白米が選択できるのは米どころ日本ならではです。
つまり、ライスの食べ方についてのマナーは日本独特とも言えます。

それでもマナーはちゃんと存在しています。それはイギリス式とフランス式の2つのマナーです。

イギリス式では、右手のナイフでライスをひと口サイズに小分けにし、左手のフォークの背に乗せて食べます。

フランス式では、左手のフォークの上下を回転させて腹を上にし、右手のナイフでライスをひと口サイズに小分けにして乗せ、食べます。

どちらが正しい・間違っているという事はありません。マナー上ではどちらも正解なのです。
ただし、イギリス式の食べ方ではナイフとフォークを扱いなれない日本人にとって食べこぼしの可能性が高く、このやり方では食べにくいと考え、フランス式に移行していったそうです。
この時のイギリス式のマナーを古いマナーを嫌悪し、「それは間違いだ!」と高々と宣言する人がいるのも悲しい事実。

ならば、私たちは新しい文化に対して正確にマナーを取り入れていったのでしょうか?フランス料理店ではフランス式の、イギリス料理店ではイギリス式のマナーを実践しているでしょうか?
そんな事はありません。食事以外のマナーはこれっぽっちも浸透していないのです。

イギリスでは、レディーファーストの考えが当たり前のように存在しています。お店で席まで案内される際には女性が先を歩き、席に着く時も女性が先です。
日本のレストランでこのマナーを実践している人は、ほとんどいません。それは日本が男性優位の社会だから、女性が先に行くという考え方が根付いていないからです。

このように、食事マナーの一部を見ただけでも、マナーの浸透は様々な形の一部分を取り入れたものだという事がわかります。
違う文化が取り入れられて、それに対応するべく変わったのですから。そう考えると、当然の結果だと理解できます。

 

基本マナーさえわかれば十分な理由

青空の写真

細分化されたマナー全てを追いかけるなんて、途方もありません。いくら追いかけて吸収しても、次々に生み出されるのですから終わりが見えないのは当然ですね。
「マナー知らず」なんて後ろ指さされたくないからと言って、マナーに固執しすぎると、本当に大切な「相手」を見失ってしまいます。

マナーとは、その場に相応しい振る舞い。相手を思いやった言動を形式化したものです。
つまり、その根本がわかっていれば、どれだけマナーが細分化されていても問題はないということ。基本のマナーはどこへ行っても変わることはありません。その変わらない軸を覚えておけば、いくらでも応用できるということです。

様々な形式のマナー。それらの正誤を考えるのではなく、それらが今この場に必要なのか。考えるのはそれだけ。
本当に必要な根本は、どの国でも変わりません。

相手に不快な思いをさせない。それだけ。

 

まとめ

マナーで本当に大切な事は、相手を思いやった言動を選択することです。相手あってこそのマナーだという事が理解できていれば、何も怖くありません。

マナーは形式化した所作ですが、その形が生み出されるには必ず理由があります。相手を不快にさせたくないと思うならば、まずはそのマナーがどうして生み出されたのか、どうあるべきなのかを考えてみると、マナーの形を受け入れやすくなりますよ。