お辞儀に種類?いつ・どのお辞儀かわかりますか?
今回のマナー編は【正しいお辞儀】です。
お辞儀にも種類があると知っていますか?
お辞儀の種類、正しい姿勢のお辞儀をご紹介します。
お辞儀とはコミュニケーションツールのひとつ
お辞儀とは、頭を下げるだけの行為ではありません。人と会ったらとりあえず頭を下げていませんか?もしかしたら、相手を不快にさせてしまっているかもしれませんよ。
相手に思いやり、感謝、謝罪、尊敬の気持ちを伝えるツールのひとつがお辞儀です。お辞儀という形式に気持ちをのせて行いましょう。
角度別お辞儀の種類
15度 会釈
30度 敬礼
45度 最敬礼
お辞儀の種類は3種類とされています。日常的に使用するのは会釈と敬礼のふたつです。これからどのタイミングでどの種類のお辞儀で挨拶をするのかをご紹介します。
会釈
用件を承る
すれ違う際の挨拶
人に話しかける際
敬礼
訪問時
朝夕の挨拶
お客様への応対時
最敬礼
感謝
謝罪
お願い事
冠婚葬祭での挨拶
いつも最敬礼をしている方はいらっしゃいませんか?相手への敬意を表そうと頑張っている姿は周りにも伝わっているでしょう。けれどやりすぎは相手に恥をかかせることにもなりかねません。
角度は重要!気を付けてくださいね。
お辞儀の時の手の位置
男性と女性で異なります。職業によって異なることもありますね。女性は特に厳しい目で見られることも多いものです。
小さな部分も気を抜かず、人前にいる時は爪の先まで気を配りましょう。
男性
手は肩からまっすぐ下ろした状態で、太ももの横に添える。
指先までまっすぐに伸ばす。
女性
手は左手を上にして重ね、おへその下あたりに。肘をぴんと張らずに、ゆったりと曲げている程度が美しく見えます。
この時、手のひらを軽く曲げて柔らかさを出すと女性らしさを表現できます。
また、女性が男性のように足の横に手を添えても間違いではありません。
正しいお辞儀の姿勢
皆様が意外と知らない正しいお辞儀の姿勢。なんとなくは合っているのですが、全問正解にはならず、といった方が多いようです。
正しいか正しくないか。考える事はそれではありません。相手への敬意が正しく伝えられるように、その為の標準の姿勢を学びましょう。
正しい姿勢
- 足を揃えてまっすぐに立つ。
つま先まで揃えるか、こぶしひとつ分開きます。 - 手は足の横に添えるか、おへその下で軽く重ねる。
男女で異なる点です。しかし女性でも足の横に添えて問題ありません。 - 相手の目を見て挨拶の言葉を述べる。
【語先後礼】という言葉があります。言葉が先で礼は後。文字通りの意味ですね。挨拶と同時にお辞儀をすると、地面に向かって挨拶を言っているも同じです。
相手の目を見て、言葉は相手へ渡してください。 - お辞儀をする。
挨拶の後にゆっくりと頭を下げ、同じようにゆっくりと頭を上げます。上げきるタイミングは相手と同時になるようにすると綺麗にまとまりますね。
よく目にする光景として面白いものがひとつ。
お辞儀のタイミングが一人だけ早かった為、まだ頭を下げていた相手を見て再びお辞儀をしてしまいました。すると、頭を上げた相手も同じようにまだ頭を下げている相手を見て再びお辞儀を。これを数回繰り返すという日本の名物のような光景です。今でもまだ、時たま見かける光景ですね。
こうならないように、タイミングを合わせましょう。
お辞儀の注意点
正しい姿勢は覚えましたか?では次に注意点です。
正しい姿勢の中でも、いくつも手を抜いてしまえるポイントがあります。最初に述べたように【人前にいる時は爪の先まで気を配りましょう】です。
- 首だけでお辞儀
よく疲れた方や新卒の方がやってしまっています。これでは相手に敬意も何も伝わりません。伝わってくるのは「面倒だな~」という気の抜けた心の声だけ。
お辞儀は腰から。背筋を伸ばして行いましょう。
- 目線を残してお辞儀
相手を見ようとする気持ちはわかります。けれど相手を見続けたままお辞儀をしようとすると、ひとつ前の注意点【首だけでお辞儀】になってしまいます。挨拶の後は目線ごときちんとお辞儀です。
- 目線を外したお辞儀
【目線を残してお辞儀】と書いてあるじゃないか!とお思いになられた方、少々お待ちください。思い違いをされています。
ここで言う【目線を外したお辞儀】とは、最初から相手を見ていない場合を差します。
せっかく会いに来てくれた、会いに行った相手に対して目線も合わせずに挨拶は失礼にあたります。周囲に興味がある物があっても、挨拶はきちんと行いましょう。興味のある物はその後で話題に乗せたら、楽しい会話になることでしょう。
- 頭を上げる時に顔を横に振る
髪の長い女性に多いです。髪をまとめていないとどうしても頭を上げた時に髪が顔にかかってしまいます。手で直すと目立つだろうからと、頭を上げた際の勢いを使って髪を後ろに飛ばそうとしても、それはとても目立っています。さり気なくやったつもりでも、相手から見ると非常によく記憶に残るのです。
髪は崩れないようにまとめておく方が良いでしょう。
- お辞儀の速度が速い・遅い
お辞儀の速度は速すぎても遅すぎてもいけません。美しく見えるお辞儀は相手とタイミングが重なったお辞儀です。
一般的にはゆっくり3秒数えながらお辞儀するとされています。
挨拶をして、3秒数えながら頭を下げ、1拍おいて、3秒数えながら頭を上げます。
もし落ち着いた呼吸でいた時ならば、息を吐いて頭を下げ、息を吸いながら頭を上げるとちょうど良いタイミングになります。ただし、呼吸が乱れている時にはお勧めできません。
- 指先がぱたぱた動かす
相手から見えていないと思ったら大間違いです。動きの少ない時だからこそ、余計に忙しなく動く指先は目立ってしまいます。
緊張している時、人は体を動かしたがります。緊張のせいかもしれませんが、そのクセは早めに直しましょう。
- 握手のタイミング
日本あるあるですね。握手しながら頭を下げたり上げたり。残念ながらあまり美しい光景とは言えません。
挨拶をして、お辞儀をして、それから握手という流れが一般的です。どのタイミングで握手をするかにもよりますが、握手も相手あってのこと。場の流れを読んで手を差し出しましょう。
まとめ
3種類のお辞儀の姿勢はご理解いただけましたでしょうか?
形式ばったやり方ですが、それを実際に行うということは相手への敬意の表れです。失礼のないように、と敬意を払うことが行動に表れたものなのです。
そう考えると、お辞儀にも気持ちがこもるのではないでしょうか。
正しい情報を知っている・実践できることは、大きなプラスです。いつか突然出会う人たちの為に、鏡を見て一度チェックされてみるといいですよ。
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